講義概要 固体の多くは結晶であるが、それ以外に非晶質と呼ばれる状態がある。本講義は非晶質のうちガラスに焦点をあて、ガラスとは何か、どのようにしてガラスは作られるか、ガラスにはどのような性質があるか、そしてガラスはどのような分野に応用されているかについて講義を行う。 |
到達目標 (1)ガラス化・ガラス形成について熱力学的な立場から理解できること。 (2)代表的なガラス合成法について説明できること。 (3)ガラス構造の特徴と構造決定法について理解できること。 (4)ガラスの応用、特に電気伝導性ガラスについて説明できること。 キーワード ガラス ガラス形成 ガラス構造 ガラス転移 イオン伝導 |
授業計画 第1週 ガイダンス 第2週 原子の結合と物質の三態 第3週 固体の結晶構造 第4週 結晶と非晶質 第5週 単結晶、多結晶体およびガラス材料 第6週 ガラスの熱力学的性質 第7週 ガラス形成 第8週 ガラスの合成法 第9週 ガラス構造1 第10週 ガラス構造2 第11週 ガラスの機械的性質 第12週 ガラスの光学的性質 第13週 電子伝導性ガラス 第14週 イオン伝導性ガラス 第15週 導電性ガラスの応用 |
教科書及び参考書 参考書:ガラスへの誘い 南努著 産業図書 ガラスの化学 土橋正二著 講談社 ガラス科学の基礎と応用 作花済夫著 内田老鶴圃 構造不規則系の物理(上)(下) N.E.キューサック著 吉岡書店 |
履修にあたって留意すること 本講義の受講者は固体物性に関する講義をあらかじめ履修し、かつ理解していること。 オフィスアワー:水曜16:00〜17:30 成績評価の方法 授業中に何回かの小テストとレポート課題を課す。 それらの合計点によって評価する。 |